2019年12月19日 (木)

抗議の街角で見つけた香港設計

秋の旅行では、香港の街角にあふれている反送中関連の手書き文字やポスターなど、たくさん写真に収めました。
連続で紹介してきましたが、このシリーズは今回で一旦おしまい。
最後はポスター、フライヤー、シールなどの印刷物編です。

こういったものは文宣組と呼ばれる人たちが作成していると聞きましたが、アイディアだったり風刺のセンスだったりが、香港らしさに溢れていて、時間さえあれば写真に収めてまわりたいほどでした。

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下は中国出身でアメリカ在住の漫画家 郭竞雄さんが手掛けたポスター。
他にも種類があるようですが、この旅では「香港人加油」と書かれた紫のものをあちこちで見かけました。

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「兄弟爬山 各自努力」のシール。
やり方は人それぞれ違っても、同じ目標に向かってがんばろう的な意味だそうです。

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「同路人一直都在」同伴者はずっとそばにいるよ的な。
こういうのは旅人の心情にもグッと来ますね。

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街角に置かれたオレンジのゴミ箱には「香港警察 正一垃圾 Hong Kong Police Completely Rubbish」のシールが。要約すると香港警察はゴミということなんですが、英文の「Completely Rubbish」の部分は、かつて唐英年という政治家がスピーチの中で文法を間違えちゃったことが元ネタになっているんだと友人が教えてくれました。

この人物は2012年の行政長官選挙に立候補した際、九龍塘(高級住宅の立ち並ぶエリア)に所有するお屋敷に違法の地下室を作っていたのがバレたりと、なかなか嫌われ要素たっぷりの御仁。
文宣組はシール一枚にも、香港人がクスッとなる要素を込めていたりするので、旅行者の私も油断できません。

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香港鐵路有限公司ことMTR港鐵は、警察に協力したことによって市民に嫌われ、シンボルマークを変えられていました。
よく見ると「港鐵」は「党铁」に(しかも簡体字)、企業の理念「心繫生活每一程」が「禁制你生活每一程」に。
他にも「CTR」表記や繁体字の「黨鐵」など、様々な改変バージョンを目にしました。

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乗り物つながりで、こんなのも見つけました。
KMB九巴/九龍バスのバス停っぽいデザインの「調査警方濫用武力」のシール。
すごく目立つし、かっこいい!

その下は、沙田にある有名な道教寺院 車公廟のおみくじ「車公靈簽」を模したもの。
内容は「五大訴求 缺一不可」でおなじみ、政府への5つの要求。
これも、香港っぽいデザインで素敵だと思いました。

一番下は警察が駅の構内へ催涙弾を撃ったことへ抗議するフライヤー。

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抗議活動の中で人気が高まっていったカエルのぺぺ。

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これもカエルのぺぺ。
最初はなんて見た目の悪いカエルなんだと思って見ていたし、友人が「かわいい〜」というのを言っているのを聞いても全く理解できなかったのですが、たくさん視界に入ってくるうち見慣れてしまい、私もすっかり好きになってしまいました。
ペペと連豬(lin4zyu1)と呼ばれるブタが大人気で、今もネット上と街中に増殖を続けているようです。

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撮影日:2019年9月15

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2019年12月11日 (水)

香港の街角で見つけたメッセージ

秋の旅行では、香港の街角にあふれている反送中関連の手書き文字やポスターなど、たくさん写真に収めました。
旅行から3ヶ月経っても状況はほとんど変わらないので、今回もその一部を紹介します。

歩道に大きく「撤回!」の文字。
きっかけとなった条例改正案だけは撤回されましたが、最悪な状況は続いています。

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「狗官 gau2 gun1」は政府の要職についてらっしゃるみなさまのこと。

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「仆街狗 puk1 gaai1 gau2」、「黑警食屎 hak1 ging2 sik6 si2」、「咸濕 haam4 sap1」、「可恥 ho2 ci2」などなど。
ネガティブな煽り言葉のオンパレード。
政府と警察の嫌われっぷりがよくわかる一角です。

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灣仔の修頓球場に描かれた文地貓/Mandycatさんの壁画にも「光復香港」。

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ストップ暴政。
そして、上の面々は香港人の未来を守るみなさん。

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電車站/トラムストップの壁も表現の場。
「五大訴求、願榮光歸香港、光復香港、時代革命」。
これは私の目の前で、2人組の若者がスプレーで書いていったばかりの文字。

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トラムの窓から見えた「毋忘831 721」この2つの日付を忘れるべからず。

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トラムから見ていると、灣仔から銅鑼灣あたりの路上は特にたくさん書かれている印象を受けました。

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「光復香港 時代革命」。
人の多いところに警察車輌あり。

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撮影日:2019年9月15〜16日

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2019年12月 4日 (水)

炮台山のレノンウォール

秋の旅行では、香港の街角にあふれている反送中関連の手書き文字やポスターなど、たくさん写真に収めました。
今回もその一部を紹介します。

用事があって出かけた炮台山にも大規模な連儂牆/レノン・ウォールがあったので足を止めて見てきました。
私が行った前日に「I❤香港」・「I❤警察」と書かれた青いTシャツを着た人たちが現れて、掲示物を剥がしてボランティアの男性を殴る事件があったのですが、このとおり修復されていました。

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10代と思われる女の子が、掲示物をスコッチテープで留める作業をしていました。
彼女が暴力沙汰に巻き込まれたり怪我をしたりしませんように。

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「915行街街」は、9月15日に街へ出かけよう=抗議デモに参加しようという意味。
この予定は、これを撮った日の午後だったんですけどね。

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階段の手すりにもびっしりポストイット。

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テープとか接着剤に混じって置かれた、飲み物の入った段ボールに「謝謝!年輕人!加油!香港有你們真好」という、ボランティアの若い子たちへの感謝のメッセージ。
暑いから誰かが差し入れしてくれたのでしょう。
香港にあなたたちがいてくれてよかったなんて、このくだりを読んでおばちゃんは涙目ですよ。

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そして、この日の夜も棒を持った人たちが炮台山で市民を襲撃する事件が起こっていました。
ホテル選びの段階で、友人から泊っちゃだめと言われた北角はすぐ隣。
助言に従っていてよかったです。

撮影日:2019年9月15日

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2019年11月29日 (金)

香港の街角で見つけた加油とか主張とか

秋の旅行では、香港の街角にあふれている反送中関連の手書き文字やポスターなど、たくさん写真に収めました。
今回もその一部を紹介します。

尖沙咀の天星碼頭/スターフェリーピアの柱で見かけたアンビグラムのステンシルアート。
縦に見ると「香港」で横向きにすると「加油」に見える、台湾の馬賽さんというデザイナーの作品が元になっています。

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すぐ近くには九龍皇帝・曾灶財さんの作品。
香港へ行ったらいつも見に行く私の巡礼コース。
いつもと違うのは、バスターミナルの中に警察車輌がたくさんいたこと。

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天星小輪/スターフェリーで灣仔へ。
叉燒飯のおいしいお店に行ったらすでに閉店していたので周辺をブラブラ。
電力会社の設備?の箱におなじみのスローガン「光復香港・時代革命(gwong1 fuk6 heung1 gong2・si4 doi6 gaak3 ming6)」。
中国の国慶節前だったので「沒有國慶 只有國殤」の文字も。

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軒尼詩道を歩いていて気づいたのですが、車道と歩道を隔てている柵が全部取り払われて支柱だけになっていました。
バリケードの材料になってしまったのか、使われないように撤去したのかは分かりませんが、道に開放感が生まれて歩きやすくなっているような気がしました(個人の感想です)。

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警察の備品にはみんなの願い「成立 獨立調查委員會」のビラが何枚も貼られていました。

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電車站/トラムストップの屋根に星条旗のステンシルアート。
これは香港人権・民主主義法案の可決をアメリカに訴えるメッセージ。
昨日トランプ大統領が署名し、晴れて同法は成立!

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普段の香港の街でよく見かける通渠(配管や水回りの修理業者)の広告も健在でした。
剥がされたら貼り返す精神は、連儂牆/レノン・ウォールと同じですね。

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撮影日:2019年9月14日

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2019年11月27日 (水)

香港理大のレノンウォール

秋の旅行では、香港の街角にあふれている反送中関連の手書き文字やポスターなど、たくさん写真に収めました。
印象深いものや場所などを何回かに分けて紹介していきたいと思います。

まずは紅磡にある香港理工大學の連儂牆/レノン・ウォールから。

ぱっと目につくのは警察の行為を批判するもの。

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ポストイット1枚1枚に思いが込められているんですよね。

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抗議活動の日程や、授業ボイコットの呼びかけなども。

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下の写真は、授業をボイコットしても学ぶことはボイコットしないというような意味なのですが、この5文字からここに通う学生の真面目な素顔が見えてくるような気がして、おばちゃんはひとり目頭を熱くさせてきたわけです。

それなのに、わずか2ヶ月後にはこの場所が四方八方から警察に攻撃され、まるで戦場のようになっていて、映像を見て悲しくなりました。

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撮影日:2019年9月16日

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