2019年6月19日 (水)

三峡 清水厳祖師廟

前回書いた三峽観光の際、老街に近い清水巖祖師廟も見てきました。

ここに祀られている清水祖師は中国福建省安渓の神様。
三峽を開拓した安渓出身移民の手によって、1769年にこの廟が建立されたのだそうです。

長い歴史の中で、これまで幾度か建て替えられてきました。
最初は地震で壊れての再建、2度目は日本統治に抵抗した住民への報復で日本軍が焼き払った(泣)あとの再建、そして1947年からは老朽化した建物を修復するために3度目の再建。

現在は東方芸術の殿堂と称されるほど彫刻がもりもりで、どこから鑑賞してよいのかわからないくらいでした。

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対になって中門を守る石の獅子像。
友人が教えてくれたのですが、おなかのところに小さな獅子がいるのはメス。

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子供を連れていない方がオスなのだそうです。
今まで知らなかった〜。
獅子像はいたるところにあったので、オスかメスかをチェックしながら見ていくのも楽しいです。

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壁を見上げると、上の隅々までみっちりと彫刻されています。

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有名な物語のシーンかもしれないけど、中国の歴史に疎くて全然わからない。

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こちらが正殿。
前に並ぶ6本の石柱は真ん中から対になっていて、一番内側はそれぞれに龍が巻きついた「雙龍鋒劍金光聚仙陣」で、三層の透し彫りという高度な技法で作られているそうです。
その隣の「百鳥朝梅柱」は、3度目の再建を指揮した李梅樹さんという芸術家が鳥好きな方で、職人さんたちと共に1本の柱に50羽、1対で100羽の鳥を掘ったとか。ちょっと数え切れませんでした。
一番外側の2本は「封神演義」という中国の物語をテーマに李梅樹さんがデザインした「雙龍朝卅六關將十八騎」です。下の写真ではちょっと切れてしまっていますが、これも彫刻の内側に彫刻という手のかかる緻密な作品です。

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一番内側の1対は龍柱。
龍柱は正殿の前で神様を守護する門番的な役割をしているのだとか。
いわれてみれば、台湾の道教寺院でよく目にしますよね。

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そういえば、今年1月に行った首里城の正殿前にも龍柱がありました!
下に写真を貼っておきます。

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「百鳥朝梅柱」以外にも、鳥が彫られた石柱を見つけました。

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鳥の彫刻が多いことから「鳥廟 The Bird Temple」とも呼ばれているそうです。

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中国歴史絵巻っぽいものは、全然わからなくて本当に残念。
きっとこれにも面白いストーリーがあるのでしょうね。

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魚もいました。鯉の滝登り。

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石の彫刻ばかりでなく木で彫られたものも見られます。
どこで見つけたか覚えていないのですが、猫モチーフは脊椎反射で撮ってしまいます。

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2階の太歲殿の前から撮った前殿の屋根。
あらゆるところの装飾がすごいです。

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参拝者のために三峽河に架けられた「長福橋」。
徒歩でしか渡れない橋です。
欄干のひとつひとつに獅子が座っていました。

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今回、何の知識も無い状態で来て、ついでに寄っておこうくらいの軽い気持ちで訪れたのですが、時間を取ってゆっくり見ないともったいないほどの濃密な空間でした。
工事中のMRTが完成すれば、ぐっとアクセスしやすくなるはずなので、またいつか行ってみたい場所です。

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2019年6月12日 (水)

三峡 鶯歌4時間の旅

4月末の旅では友人とランチをするために三峽へ行ってきました。

このエリアに足を踏み入れるのは初めてだったので、時間を取ってゆっくりしたかったのですが、夕方から用事があったため4時間半の短い滞在です。
しかし、短い時間ながらも友人がスクーターで効率よく案内してくれたので、三峽ばかりでなく川を挟んだ対岸の鶯歌まで観光することができました。

当日は日本から買ってきたかさばるお土産があったので、待ち合わせは友人宅に近いバス停で。
合流してから一番最初に連れていってもらったのはデザートのお店「鴉片粉圓(ヤーピェンフェンユェン)」。
直訳したらアヘンタピオカ……。
やみつきになるほどおいしいという意味だと思います。

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「鴉片粉圓」の支店は他の地域にもいくつかあるようですが、今回行ったのは三峽北大店。
高層マンションが立ち並ぶ新市鎮と呼ばれるエリアにあるお店で、オープンしてからまだ浅いようで内装もピカピカ。
居心地のよい明るい店内です。

壁にはデザートのメニューがパネルになってずらり。
どれもみんなおいしそう!

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迷った挙句、豆花を選びました。
メニュー名は「鴉片豆花」。
通常は粉圓と花生(タピオカとゆでピーナッツ)がトッピングされているところ、私は花生があまり好きじゃないので芋圓と地瓜圓(タロイモとさつまいものお団子)に変えてもらいました。
これが大当たりでした。

こちらの粉圓はミルクティに入っているような黒いものではなく、飴色のシロップが絡んだ半透明。
お店で手作りしているということで、豆花もトッピングも素朴でやさしい甘さでした。
器が結構大きいのでどうしようかと思いましたが、チュルっとモチっと完食です。

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友人宅にお土産を置いて、猫ちゃんに会ってから、三峽老街の近くまでスクーターで移動。
そして、看板メニューがそのままお店の名前になっている「麻辣大腸麵線」へ。
この近くには、カキ入りの麵線がおいしいお店もあるとのことでしたが、お腹が弱いので念のためにカキはパスし、大腸麵線のお店にしました。

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外はごちゃごちゃと生活感溢れるストリートで、その中でも埋もれることのないパンチのある看板。
しかし、一歩中に入るとシンプルかつクリーンな店内でした。
ちらっと厨房の中が見えたのですが、床に野菜くずひとつ落ちていない清潔さです。

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大腸麵線は大碗・小碗の2サイズ。
豆花を食べたばかりだったので小碗にしました。
テーブルに置いてある辣椒や黒酢で好みの味に仕上げていただきます。
大腸が想像していたモツとちょっと違って、存在感のある噛みごたえです。
ニンニクやパクチーもしっかり香って、スタミナのつきそうな味でした。

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胃袋を麵線で満たしたあとは三峽老街を見物。
この交番が老街の入口です。
日曜だったので、ものすごい人でした。
下の写真に見える三角湧というのは三峽地区の昔の呼び名で、3つの川に囲まれた地の利を活かし、古くから商業で賑わう豊かな地域だったのだそうです。

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レンガ作りの建物がずらりと並びます。

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かつて藍染が盛んだったそうで、藍の字の入る屋号が今も建物に残っていました。

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道の両側はお土産店と食べ物のお店ばかり。
観光地の賑やかな雰囲気に飲まれて、ついつい散財しそうになりました。

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三峽にはおいしいものがたくさん。
中でも金牛角麵包というクロワッサンのような形のパンが有名だそうで、老街にもいくつかお店がありました。
友人の話によれば、一番人気は「福美軒餅舗」というお店だそうで、前を通ってみたらご覧のような大混雑。
友人のイチオシは別の店ということでスルーしましたが、時間があればぜひまた行ってみたいです。

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「福美軒」は市場周辺の細い路地にあるお店で、周辺はこんな雰囲気。
綺麗に整備された老街よりもむしろこっちの方が好みです。

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古くからの理髪店とか、初めての場所とは思えない既視感。
実家の近所を歩いているみたいでした。

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ここからスクーターで、鶯歌陶瓷老街へブーンと移動。
途中で友人が絶品だという屋台で胡椒餅を買ってくれて、「趁熱吃吧!」みたいなことを言われて食べることに必死になってしまい、鶯歌は写真があまりありません。

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素敵なリノベーション物件の星巴克にも連れてってもらったのに、写真撮ってなかったのでリンクを置いておきます。

特色門市|星巴克

あと、鶯歌では騎馬警察を目撃しました。
馬を撫でさせてもらいましたが、毛並みがツルツルで美しいのなんのって!
毎週土日の9〜11時、15〜17時にここで勤務されているそうです。
新北市政府警察局の騎警隊は現在48名の隊員がいて、鶯歌の他に淡水漁人碼頭・八里左岸公園・板橋新板特區でも会えるようですよ。
ここだけの話、陶器やおしゃれ星巴克より、騎警隊で一番テンションが上がりました!

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帰りは高速公路経由で捷運 永寧站までほぼノンストップで行けるバスに乗り、台北まで戻りました。
台北から三峽までは、公共交通機関を使って片道1時間くらいですが、三峽を経て鶯歌まで行く捷運を建設中なので、将来的にはもっとスムーズにアクセスできるようになるでしょう。

そして、この日の夜にホテルに戻ったら、三峽と鶯歌を案内してくれた友人から差し入れが届いていました。
それがなんと彼女イチオシのお店「三角湧黃金牛角」でわざわざ買ってくれた金牛角麵包と沙其瑪(おこしっぽいお菓子)、そして麵線の麺でした。
バターが香ばしくて、夜中なのに我慢できず1個食べてしまいました。

わざわざ届けてくれるなんて、本当に感激です。

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2019年6月 4日 (火)

台湾新幹線のビジネスクラスに乗ってみた

高鐵の商務車廂 Shāng wù chē xiāng に乗ってきました。
日本の新幹線でいうところのグリーン車に該当する車輌です。

去年初めて左營から台北まで乗ってみたのですが、快適ですっかり熟睡してしまい、あまりよく観察して来なかったので、2回目の今回はじっくり見てきました。

高鐵は12両編成で1〜5、8、9号車が標準車廂の對號座(指定席)、10〜12号車が自由座(自由席)、6号車が商務車廂、7号車が無障礙 Wú zhàng ài (バリアフリー車)です。

商務車廂は6号車なので、ホームでは6と表示されている乗車位置で待ちましょう。
写真は左營のホームですが、バリアフリー車の前にエレベーターが設置された親切設計でした。

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車内の様子。
標準車廂は横2席・3席の並びで青系のシートでしたが、こちらは通路を挟んで2席ずつの配置でエンジっぽいカラーでした。
前後にスーツケースなどの大きな荷物を置けるスペースがたっぷりあるのもうれしいです。
窓のところにはコートなどを掛けられるフックもありました。
2キロまでOKだそうです。

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前の座席の背もたれには自販機やトイレの位置を示す案内表示が。
日本の新幹線でも見かけるやつですよね。
あと、このテーブルの耐荷重は10キロだそうです。

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ポケットには安全のしおり的なものと冊子が入っています。
足元にはフットレスト。
シートピッチが普通の座席より20cmちょっと広いようで、ゆったり足を伸ばすことができました。

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座席の間には肘掛けが付いています。
お隣との領土争いとも無縁そうな幅広っぷり。
肘掛けには110Vのコンセントが2つ、読書灯のスイッチもありました。

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読書灯点灯!ピカー!

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音楽を楽しむこともできるようですが、ヘッドフォンは自分で用意しなきゃならないみたいです。

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発車するとしっかりとした厚みのあるお手拭きとおやつが配られます。

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しばらくして、飲み物のサービスもはじまりました。
ホットコーヒー・お茶・ジュース・ペットボトルのミネラルウォーターのいずれかが無料でいただけます。
始発駅以外から乗っても、このサービスは受けられます。
定期的に車内販売もまわってくるので、お菓子やお弁当などを購入することも可能。

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今回、朝の9時過ぎに乗車したら新聞のサービスもありました。
また、「おやつは蛋糕とナッツどっちがいい?」みたいな感じで聞かれたので蛋糕にしたら、写真のようなきちんとした箱を渡されました。
中にはダックワーズが2個も入っていました。

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初めて乗ったときは単なる好奇心、今回はすぐに発車する新幹線に乗ろうとしたら、商務車廂にしか空きがなかったので仕方なくといった理由でしたが、とても快適な移動になったので、懐に余裕があるときや時間に余裕の無いときはまた是非利用したいです。

台灣高鐵の公式サイトは、日本語での案内も充実しています。

台灣高鐵  

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2019年5月27日 (月)

行列に怯むな!飯糰霸の台湾風おにぎり

台湾はテイクアウトできる朝ごはんの種類が豊富なので、食べたいものだらけで困ってしまいます。
包子や三明治など小麦粉系もいいのですが、前日の夜はLiveで帰りが遅く晩ごはん難民になってしまったので、しっかり食べたくて飯糰 Fàntuánにしました。
飯糰は具沢山の台湾風おにぎりです。

去年は「青島飯糰」で紫米の飯糰をいただいたので、今回はその近くにあるもう一つの有名店「飯糰霸」へ行ってみることに。
こちらも長い行列ができるほどの人気店で、注文したものをその場で握ってくれる方式です。

文字びっしりの黄色い看板が目印です。
行列の最後尾に着いたら看板の文字とにらめっこしながら、何を注文するか大いに悩みましょう。
おにぎりに入れられる具は「原味(酸菜/高菜っぽい漬物・菜脯/切り干し大根・肉鬆/肉でんぶ・油條/揚げパン)」がベースになっていて、それに何か足されたものがメニュー名になっています。

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メニューをわかる範囲で訳してみます。
実際に全部食べたわけではないので、具の詳細が不明なものもあります。
何が入っているかの参考程度にして下さい。

原味飯糰 基本の具(高菜っぽい漬物・切り干し大根・肉でんぶ・揚げパン)
鮪魚飯糰 ツナ
柴魚飯糰 かつお節
海苔飯糰 外側に海苔付き
加蛋飯糰 卵焼き入り
半鹹甜飯糰 あまじょっぱい味付け?
麻辣飯糰 スパイシーな味付け
肉鬆飯糰 肉でんぶ
招牌總匯飯糰 看板メニューの全部入り

素食飯糰 ベジタリアン向け
甜飯糰 甘いピーナッツパウダーと揚げパン

店舗の向かって左側では各種おかゆや涼麺のお持ち帰りもできます。

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常に10人くらい並んでいましたが、すぐに自分の順番が来ました。
注文は横にあるメニューの看板を指差せばいいので、話せなくてもOKです。
お店の方はビニール袋を被せたタオルを巻き簾のように使い、熱々のもち米を敷き詰め、その上に手早く具を乗せていきます。

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海苔飯糰を買ってみました。
完成したものは、半透明のビニール袋に入れてくれます。
部屋に着いてもまだアツアツでした。
軽めに握られているので、こぼさないようにちょっと出してかぶりつきましょう。

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もち米がかために炊かれていて、かなりの食べ応えがあります。
中に入れられたいろんな具は熱い米の中で蒸され、いい感じに味がまとまっています。
油條のサクサクと菜脯のコリコリ、米のムチムチした食感もクセになります。

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下の動画で飯糰を作っている様子が見られます。


台北市中正區公園路24號
営業時間:6時〜22時半 日曜定休

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2019年5月21日 (火)

ドラマ「花甲男孩轉大人」の三合院

4月末に今年2度目の台湾へ行ってきました。

一番の目的は台北小巨蛋で盧廣仲の演唱會を観ることでしたが、Liveの翌日は興奮も覚めやらぬまま、彼の主演ドラマ「花甲男孩轉大人」で主人公 花甲の実家として登場した三合院へ聖地巡礼してきました。

ドラマのロケ地とはいえ、今も人が暮らしている一般のお宅なので具体的な場所は伏せますが、高鐵と台鐵を乗り継いで、とある小さな駅で降りました。

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改札にはICカードを読み取る機械と切符を回収する桶が置いてあるのみです。

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ざっくりした位置はあらかじめ調べてきたのですが、徒歩や公共の交通機関で行けるような場所ではなさそうだったので、駅の近くで借りたレンタサイクルのYoubikeに乗って出発です。
駅周辺に広がるのどかな市場や民家を過ぎ、まずは広い道路を目指します。

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幹線道路に出ました。
一番右の車線が自転車とバイク専用。なるべく隅に寄って走ります。
後ろからバイクやトラックがガンガン迫り来て、私を追い抜いて行くときの風圧が怖い!
漕ぐたびにペダルがキイキイ鳴るやや整備不良のYoubikeで、30度を超える気温の中を汗をかき爆走しました。

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30分ほど走り、ついにあの家を発見。
背後にある高架の線路と田園、まさに劇中に登場する風景です。
劇中ではこの水田で稲刈りがあり、その後の空き地で芋を焼いたり、子どもの遊び場や披露宴の会場にもなっていました。

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最終話では菜の花畑でした。

家へ続く見覚えのある南国の並木道。
木は檳榔だと思います。
花甲の幼馴染 雅婷のように、この道で自転車を漕いでいる状況がなんだか不思議。

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昨年の冬に公開された映画「花甲大人轉男孩」で、花甲が未来からやって来た60歳の花甲を殴ったシーンで映っていた電柱。

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わーい、まさにこの電柱だ。

近くまで行って塀の写真だけ撮らせてもらいました。

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日本では「お花畑から来た少年」というタイトルでNetflixで配信されています。
お家の中も外もドラマでたっぷり見られます。

さっと見学して、すぐに引き返しました。
帰りに乗った台鐵のラッピングのかわいいこと!

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